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「フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者」発売
2009 / 04 / 16 ( Thu )
「フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者」が発売されました。 ノーベル文学賞を受賞したル・クレジオですねー。 トゥルニエは「魔王」を読んだことがあります。 なかなかしぶいセレクションになってます。 |
「失踪者/カッサンドラ」その2
2009 / 04 / 12 ( Sun )
「カッサンドラ」読了しました。というかしてました。 この小説はギリシャ神話がベースになってまして、カッサンドラはあの有名な「トロイの木馬」のエピソードにも出てくるトロイの王女です。未来が見える力を持ちますが、誰も信じてくれないので苦しむ…という設定です。 で、この小説「カッサンドラ」はひたすらカッサンドラが語ってます。 思苦しい小説です。カッサンドラはこの後、自分が死ぬことを知っていますが、死ぬべき場所の入り口に立って、自分の過去を回想し語ります。 「ホメロス」での英雄アキレウスを、カッサンドラは「ひどい男」と言う。ホメロスでは英雄とたたえられても、滅ぼされる女からみれば、ひどい男としか言いようがない。 (ま、ホメロス読んでもとんでもねーな、って思いますけど。神とのハーフだし?) 女から見た歴史の裏側とも言えるかなあ。 そして、私がこの小説を読むのが辛かったのは、女のやな所が出てくるから。 嫌といっても、女が嫉妬深いとか、そういうことではない。 戦争で負けるとき、男たちも殺されるが女は殺される前にひどいことをされてしまう。 女としての尊厳、それは戦争時ではもっとも軽んじられる。 作者は戦争末期のドイツにいたそうで、戦争でのひどい出来事を見たり聞いたりしたのだろうな。だから、この物語にはギリシャ神話の底抜けの明るさや人間臭さはない。 作者は明らかにこの物語に現代の戦争を投影している。 そして、女にとっての男への愛や貞節、女同士の感情も神話の登場人物に重ねて語られていく。 最後にカッサンドラは決断をし、死を受け入れる。英雄などはいらない、戦争に英雄などはいない。今まで運命に逆らおうともがいたカッサンドラは、最後の最後に運命に勝ったように見えるラストは、悲しくもどこか清々しい。 |
「失踪者/カッサンドラ」その1
2009 / 03 / 28 ( Sat )
カフカ「失踪者」読了しました。 カフカはわりと好きな作家で(というほど読んでませんが)「流刑地にて」は大好きで、もし自分がマイベスト短編集を作るなら、これは絶対入れたいと思ってる作品です。 ですが、長編は「審判」とか挫折してるので、この「失踪者」は大変読むのを楽しみにしておりました。 以前は「アメリカ」というタイトルでしたが、カフカの遺稿から「失踪者」というタイトルであったことが判明し、以後「失踪者」というタイトルになりました。カフカは生前にあまり作品を発表していないので、このようなことになったみたいです。 で、「失踪者」ですが。 もうわけわかんない小説です。主人公がヨーロッパからアメリカに渡って…といったストーリーですが、住んでる町からほとんど外に出なかったカフカの書く「アメリカ」は、現実味の全くない世界。まるで夢の中のように幻想的です。これ、カフカが書いたんじゃなければ、書き込み不足とか現実感ゼロとか編集者にぼろくそ言われそう…。 私もなんじゃこりゃ?と思ったのですが、意外とカフカのトンデモなところが合うらしく?なぜか面白く読み進めていきました。 ですがっ。こここの作品って… 未完なんですね。って今頃知ったのか…すみません無知で。はい。 読み終えて、解説も読んでやっとこの作品がわかったような気が。 つまり、この小説は全く完成してないわけです。だから、章と章との間が、なんか飛んでしまってるようなんです。例えるなら、レコードの針が飛んでブツブツ言ってるような。 (CD世代の人すみません。あ、私もCDしか買ったことないんですよお〜〜〜) つながりが無いんです。完成してないから。習作といってもいいかも。 私は先ほども言ったように、なんかカフカは合うらしいので別にこれはこれで楽しかったのですが、やっぱり最後まで読むと肩すかしというか。 あくまで個人としては、ですけど、この作品を「世界文学全集」に入れるべきだったのかなって。確かにカフカで「失踪者」って意外性はあるとおもうけど、カフカでどれか読んでおくべきだとして、それは「失踪者」ではないと思う。 このセレクションには私は疑問を持ちました。作品が面白いとか面白くないではなく。 ですが、私個人としては、この作品を読むいい機会だったとは思っています。 |
「精霊たちの家」発売!
2009 / 03 / 14 ( Sat ) |
「灯台へ/サルガッソーの広い海」その2
2009 / 03 / 12 ( Thu )
「灯台へ」「サルガッソーの広い海」どちらも読了しました。 「灯台へ」はちょっと時間かかっちゃいましたけど、誰が主人公というわけでもなく、ラムジー夫人とその家族、そして周囲の人々の映像を切り取ったコラージュというか、生きた光を小説化した…といった感じでしょうか。 なんということもないストーリーなんですが、登場人物も個性的で、彼らが生きた軌跡は印象に残ります。 で、多分これは翻訳が相当に難しい小説だと思う。小説のもつ独特の雰囲気、空気が重要なんだと思う。私は原文とか全く読めませんので、翻訳についての評価はできませんが、これは大変だったんじゃないかと思うし、日本語に翻訳するという限界もあるんだと思う。 「サルガッソーの広い海」は、「灯台へ」が淡い印象派とするなら、「サルガッソー」は原色豊かなフォービズムといった感じ。強烈な人生を生きてる登場人物が激しい物語をつむいでいきます。ドラマチックなので読みやすかった。 あと、これが「ジェーン・エア」を意識して書かれたとは解説や帯にもあったけど、ここまでだとは思わなかった。これは「ジェーン・エア」読んでた方がいいと思います。 まあ、今更「ジェーン・エア」のネタバレがどうとか言う人も少ないと思いますが、「サルガッソー」読んだら確実にネタバレやん…。みたいな。 いやしかし、同じ作者じゃないけれど、「ジェーン・エア」にこんな物語が追加されたら、かなり印象変わるよなあ。また「ジェーン・エア」を読みたくなりました。 |
「灯台へ/サルガッソーの広い海」その1
2009 / 03 / 08 ( Sun )
「灯台へ」半分ほど読み終わりました。 この小説、集中して読まないとさらさら〜っと流して読んでしまうので 時間が取れる時でないと読めません。 で、中盤まで読んで、なるほどそういう構造になってるのか、と 軽く驚きました。 なんというか、占い師が水晶玉で人々の過去や未来をのぞいているような そんな不思議な気持ちになります。 |
「失踪者/カッサンドラ」発売
2009 / 03 / 02 ( Mon )
遅くなりましたが「失踪者/カッサンドラ」発売されました。 ですが、私は今頃やっと「灯台へ/サルガッソーの広い海」にとりかかりました。 最近さぼってましたが、しばらくは「世界文学全集」の刊行に間に合うよう がんばって読みたいと思います! |
第3集 全6巻 刊行決定!
2009 / 02 / 05 ( Thu ) 第3集の内容が公式サイトで発表されました!
《第3集 巻立て》 ○第1巻 〈初邦訳〉 ボフミル・フラバル『私は英国王に給仕した』阿部賢一訳 ★これは最近映画になってませんでしたっけ? ○第2巻 〈初邦訳〉 リシャルト・カプシチンスキ『黒檀』工藤幸雄・阿部優子・武井摩利訳 ○第3巻 〈新訳〉 ジョゼフ・コンラッド『ロード・ジム』柴田元幸訳 ★柴田さんキター。しかもコンラッド… ○第4巻 石牟礼道子『苦海浄土』三部作 ★日本作家がいよいよ登場。水俣病の話なんですね。 ○第5巻 短篇集1(約20篇) ○第6巻 短篇集2(約20篇) ※「短篇集1・2」の内容については決定次第お知らせいたします ★短編集!これは内容が気になりますね。ある意味一番楽しみかも。 |
第2集刊行開始!
2009 / 01 / 27 ( Tue )
いよいよ第2集の刊行が開始されました! 1冊目はヴァージニア・ウルフの「灯台へ」ジーン・リースの「サルガッソーの広い海」です。女性作家2連発ですが、ウルフは楽しみにしてました。鴻巣さんの翻訳もかなり期待しております。巻末の作者・作品紹介も読み応えありそうですよ。 |
喜ぶべきか悲しむべきか
2009 / 01 / 12 ( Mon ) 2007年11月『オン・ザ・ロード』からスタートし、昨年11月第1集・全12巻が完結した「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」。
この度、なんと第3期の刊行が決定致しました! 2010年刊行予定です。詳細は決まり次第発表致します。 http://mag.kawade.co.jp/sekaibungaku/2009/01/3_1.html 私の戦い?はまだまだ続く…ということなの…か? これは喜ぶべきなんだよねハハハ。 でも、あと12冊も追加で本の置き場所があるんだろうか…それが問題だ。 (他にも問題はあるけど…) |



























