「オン・ザ・ロード」読了
2007 / 11 / 25 ( Sun )
随分更新の間隔が空いてしまいましたが 「オン・ザ・ロード」読了しました。 正しくは「読了してました」ですけど…。 読むのは2度目でしたが、面白かったです。 前に読んだときは、メキシコの旅(第4部)が印象に残ってたんだけど 結構短いんだね。1〜3部と比べて。 でも他のパートよりも幻想的な部分が多かった気もする。 池澤さんの解説にあったけど、この物語は「移動」の物語であり、そして既存の生活に背を向けること、外れてしまうことこそ本望、というサルとディーンその他の仲間たちの物語だと思う。でも、前にも書いたけど、サル(ケルアック)はディーンほどには壊れきれない。どこか冷静で自分を遠くから見てる部分がある。で、最後はあっけなくディーンと別れてしまう。ディーンのその後はわからないが、サルとは結局生き方が違うのだろう。 で、これを「世界文学全集」の第1弾にぶつけてきたのは、やはり若者へのアピールもちょっとはあると思う。「文学全集」という重々しいタイトルから浮かべるイメージからは、「オン・ザ・ロード」は離れている。大きな感動とか、人生の教訓なんて全くない、無軌道な若者たちの目的のない旅の物語だ。 だけど、私はこの物語が日本の若者(いわゆる一般的な)に受けるかというと、どうかなあと思う。やはり「当時のアメリカ」を意識せずにはいられないし、サルやディーンの壊れっぷりは逆に反感すらかってしまうかも。アメリカで受けたのは、やっぱり「アメリカ」を横断する話だからじゃないかと思う。こういう土地勘って、住んでる人じゃないとよくわからない。 だけど私がこの小説で好きな部分は「リズム感」なのです。なんどもなんども繰り返されるリズム。車で突っ走って、酒を飲んで女と出会って「また路上へ戻る」。そこにリズムがあると思うのです。原文は読んだことないし、もちろん読めないのですが、きっと語感を大事にした小説なんだと思う。翻訳はそのへんが難しいだろう。でも、翻訳されててもそういう語感は伝わってきたと思う。 「オン・ザ・ロード」評価は 5点満点で 自己評価 ★★★と半分 おすすめ度 ★★★ です。 |
「オン・ザ・ロード」その3
2007 / 11 / 18 ( Sun )
「だれもが不安そうに巨大な空の下に立っていて、 まわりのものに呑みこまれていく。どこへ行く?なにをしに? なんのために?ー眠れ。」(p231) 「オン・ザ・ロード」終盤です。もうちょっとで第3部読了。本当は今日中にでも読み終わりたかったのだけど、なかなか…。「オン・ザ・ロード」は面白いんだけど、ずーっとひたすら移動、移動でエピソードがほとんどないので、ちょっと飽きてしまうところがあるかな。あと時代背景もなじみが薄い。このへんは注釈がすごく役に立ってます。 「本の雑誌」で青山南さんが、連載で「オン・ザ・ロード」をとりあげてます。 申し訳ないのですが立ち読みしました。 ケルアックって結構几帳面というか、神経質なところもあったみたい。 なんとなく、読んでてもそういうところ感じるなあ。完全主義というか…。 周りは壊れてても、ケルアック本人はどこか冷静というか、壊れきれない部分があるんじゃないかと思う。それゆえに小説を完成することが出来たのかもしれない。 |
「オン・ザ・ロード」その2
2007 / 11 / 16 ( Fri )
「オン・ザ・ロード」第1部読了です。 全体の3分の1ぐらいは読んだのかな。 思ったよりも楽しんでます。というのも、一度読んだことのある本だし、前に読んだ時は面白かったのは面白かったのだけど、そこまでのめりこむというわけではなかったから…。 でも今回は結構楽しんでます。この「オン・ザ・ロード」という物語にはメインとなる話はなく、ただひたすら主人公が旅をして、どこかに落ち着くことがあっても「また路上へもどって」しまうという繰り返し。それが実家に戻るまで続きます。それがひとつのリズムになってるような気がする。前に読んだときも思ったけど、とにかくこの本は「リズム」が感じられるんだよね。メロディがストーリーの流れとすると、「オン・ザ・ロード」はメロディよりもリズムが強い。そこが他の小説とは一線を画するとこだと思う。 「途中のどこかで女たちに、未来に、あらゆるものに会える、とわかっていた。途中のどこかできっと真珠がぼくに手渡される、とも」(p18) いいねいいね。無謀こそ若者の特権。ってね。青山さんの訳はどことなくロマンチックな気がするなあ。前に読んだ訳は、乾いた砂埃のような感じが良かったと思う。 |
「オン・ザ・ロード」その1
2007 / 11 / 14 ( Wed )
「オン・ザ・ロード」読み始めました。 まだまだ序盤です。とりあえず、登場人物はメモすることにしました。 サル・パラダイス…主人公(ケルアック) ディーン・モリアーティ(ニール・キャサディがモデル) カーロ・マルクス(ギンズバーグがモデル) オールド・ブルー・リー(バロウズがモデル) などなど。他にも色々書いて、表紙の裏に貼ったポストイットに書き込んでます。 訳者のあとがきによると「裸のランチ」というタイトルを考えたのはケルアックらしい。 |
ついに来た!「オン・ザ・ロード」
2007 / 11 / 12 ( Mon )
月曜日の出勤は憂鬱ですが、今日はいつもと違った。ちょっとだけ。 「オン・ザ・ロード」本屋さん、持ってくるかなあ…。 期待と不安が入り交じる。いつまで待ったら苦情の電話かけようかな…などと、物騒なことを考えつつ仕事を始める。 いつもその本屋さんで雑誌を頼んでいるという会社のお友達に、 「あの本屋さんは発売日に持ってきますか?」と聞くと 「うーん、やっぱり発売日から2日は遅れるよ」 やっぱり… 「でも、請求書は早いよ。給料日の2日前には持ってくる」 やな本屋だ…。 しかし、いつ持ってくるのかなーと思いながら待つ感覚が新鮮かも。 そう、この感覚はあの「学研」を待っていた幼き日を思い出すではないか! 外に出て「学研のおばちゃんまだかな」と道路まで出て目を凝らしていたあの日。あの時は思いもしなかったが、やっぱり発売日よりも2、3日遅れて届いてたのかなあ…。 そんなこと考えてると(仕事は?)、本屋のおじさんが来た! 「オン・ザ・ロード」を持ってきてくれたー!! やった!なんだかとっても嬉しい。多分その時、私はいい笑顔してたに違いない。 また次の巻も持ってきてね、と本屋さんに念を押すのも忘れなかった。 で、さっそく今日から読み始める…のはずだったけど、今、光文社古典新訳文庫の「幼年期の終わり」読んでるからその後にね!
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