「アブサロム、アブサロム!」その1
2008 / 08 / 11 ( Mon )
発売されて日が経ってますが、「アブサロム、アブサロム!」読んでます。 ずっと「アブロサム」だと思ってた私…。 しかし、この本はかなり集中しないと読めない。文章が回りくどい! でも、たぶん原文もこんな感じなんだろう。 いきなり知らない登場人物が出てきたり、語り手がころころ変わったり 頭を整理しないとわかんなくなります。 この本、難解と言われてるらしいですね。あーやっぱり…って感じです。 それでも、こういう神話的な、忌まわしい雰囲気って結構好きなんで、がんばります。 |
「アフリカの日々」感想
2008 / 08 / 11 ( Mon )
ノンフィクションというには事実を書いていないし、かといって小説というほど、事実を書いていないわけでもない。「アフリカの日々」は、なんとも分類できない不思議な作品である。そして、また分類できない魅力にあふれた作品でもある。 作家、ディネセンは20世紀の初頭にアフリカに移住し、農園を経営した。その時の想い出を後年にまとめたのが本作「アフリカの日々」だ。彼女の語るアフリカは、雄大で繊細、驚きと美しさにあふれている。農園での苦労や、彼女の人生については大幅にカットされており、作品の中では苦労や災難を伺うことはあまりできない。淡々と語る彼女の筆致は、時に神話的とも言えるぐらいだ。これを読んでアフリカに行ってみたくなる人の気持ちはわかる。 と同時に、私はディネセンが書かなかった、ディネセン自身の人生も気になった。ほとんど書かれていない彼女の夫はどうなったのだろうか、とか、彼女の恋人のような存在、デニスとは本当はどのような関係だったのか、とか。本書では訳者があとがきに詳しくディネセンの人生を書いてくれているので、読み終わったあと、気になっていたことが少しわかってなんとなくほっとした。ディネセンは、自分の詳しいことはあえて語らなかった。なぜだろうか?たぶん、まだ自分の過去を完全に「過去」に出来てなかったのかもしれない。それとも、書くまでもない、と思ったのかもしれない。 ディネセンはアフリカの最も美しい部分を作品として結晶化させたわけだが、決して闇の部分を書いていないわけではない。光が美しいほど、はっきりと影を感じることができる。彼女が書かなかった部分にこそ、本当のアフリカがあるのかもしれない。そして、その影は作品の中の行間に、しっかり書かれていると私は思う。(2008.08.11) |
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